西條邦寿 さいじょうくにひさ
北里大学に入学。在学中は周囲の期待通り、研究や学問に励む真面目な学生生活を送っていた。しかし、高度な専門知識を学ぶ一方で、卒業が近づくにつれて「組織の歯車として地道に働く」という一般的な将来像に疑問を抱くようになる。もっと刺激的で、一獲千金を狙えるような世界へ身を投じたいという歪んだ野心が、この頃から芽生え始めていた。
大学卒業後、就職活動のレールから外れた彼が選択したのは、決して表舞台には出せない「裏社会のビジネス」だった。特殊詐欺グループにリクルートされ、振り込み詐欺の「かけ子」(電話で被害者を騙す役割)として活動を開始する。
持ち前の頭脳明晰さと、北里大学の受験を勝ち抜いた圧倒的な集中力・アドリブ力が、最悪の形で開花することとなる。
グループ内で瞬く間にトッププレイヤーへ登り詰め、最終的に総額5億円という巨額の資金を搾取するに至った。
しかし、栄華は長くは続かない。警察の捜査網が迫ったが、ぎりぎり捕まる前に足を洗った。
その後、父親の会社である西條電設に入社を果たした。
西條電設での生活が軌道に乗り始めた頃、プライベートでも転機が訪れる。
周囲に祝福されながら結婚。その後、待望の一児をもうけることとなったが、その後離婚。
最愛の我が子とも離れて暮らすこととなった。
現在は、再び孤独の身となりながらも、西條電設の社員として自らの足元を見つめ直し、日々の仕事に打ち込んでいる。




